2020/05/16 22:09
高橋農園のブログにご訪問いただきありがとうございます。
小松菜の収穫がはじまります。
高橋農園で育てている小松菜は、市場ではあまり流通していない固定種の「安藤早生小松菜」です。
現在おもに小松菜が栽培されているのは首都圏であり、東京都江戸川区では小松菜が特産品です。諸説あるようですが、コマツナの発祥地は、江戸川区小松川付近とされています。
今回は、小松菜についてご紹介します。
アブラナ科の小松菜は、奈良時代から平安時代の間に中国から入ってき入ったかぶの一種が長い年月をかけて交雑し、改良されたもので江戸時代には栽培されていました。
小松菜と呼ばれるようになった由来とは……………?
享保4年(1719年)、将軍徳川吉宗が、鷹狩の際、香取神社(中央4丁目5番23号旧西小松川村)に立ち寄られました。
そのときの神主、亀井和泉が、これといって差しあげらるものも無かったので、餅の澄まし汁に青菜を少々いろどりにあしらって差し出すと吉宗公はたいそう喜ばれて、「この汁の菜をなんと申すか」と訪ねられました。
返事にこまった神主に「それではここは小松川だから小松菜と呼べ」と命名したということです。
江戸川区ホームページ「なんで小松菜って言うの?」
調べてみると、徳川吉宗に小松菜の入った餅の澄まし汁を出した神主・亀井和泉守の屋敷跡が小松菜屋敷として残っており、隣の香取神社境内には、「小松菜ゆかりの里」という石碑もあるようです。
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e016/sports/kankomidokoro/edogawa100/edogawarashisa/rekishi/035.html 江戸川区ホームページ「由来を伝える小松菜屋敷」より
現在、市場に出回っている小松菜は、中国野菜と掛けあわせて作られた交配種であり、江戸時代に栽培されていたものとは異なり、葉が硬いのです。
高橋農園で栽培しているのは、固定種の「安藤早生小松菜」であり、葉がやわらかいです。
スーパーで売られているような中国野菜と掛け合わせられた交配種の方が葉が硬いので収穫するうえでは楽ではありますが、高橋農園では美味しさにこだわり「安藤早生小松菜」の栽培を続けています。市場ではほとんど流通することがない品種です。
スーパーのコマツナは見た目は、チンゲサイとよく似ていますが、高橋農園で育てている小松菜は葉が柔らかく茎も太くないのでホウレンソウ草とも似ています。普段食べている小松菜と姿形を見比べてみると面白いかもしれません。
小松菜はアブラナ科ですが、味覚はアカザ科のほうれん草と味が似ています。少し苦味はあるものの小松菜は、ホウレンソウと違ってアクが少ないので、生食でサラダに入れたりフルーツと一緒にスムージーにして食べることもできます。
小松菜とバナナのスムージーレシピも見つけました!
https://oishi-kenko.com/recipes/11023
また、小松菜はカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分が豊富に入っています。貧血予防には、鉄分の多いホウレンソウというイメージですが、実は小松菜は、ホウレンソウより鉄分を多く含んでいるようです。
とくに、カルシウムはホウレンソウの5倍も含まれているとか……!また、カルシウムといえば乳製品を思い浮かべますが、牛乳100gあたり110mgのカルシウムが含まれているのに対して、小松菜100gあたり170mgもカルシウムが含まれているそうです。
茹でる場合は、沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れて1分ほど茹でて冷水でしめます。あまり茹ですぎると水溶性のビタミンCが溶けてしまうようなのでご注意を!
茹でるとさらにホウレンソウのように見えます。かつぶしと醤油をかけていただきました!